訪問看護の豆知識

医療保険と介護保険での訪問看護の違いについて

いつもありがとうございます。
訪問看護ステーションこやま 管理者の小山です。

今回は訪問看護を利用する際の「医療保険」と「介護保険」の違いについて説明します。

1. 訪問看護とは?

前回も説明しましたが、訪問看護は、看護師やリハビリスタッフが利用者様の自宅を訪れ、医療や介護のサポートを提供するサービスです。このサービスは、医療保険や介護保険のどちらかを利用して受けることができます。どちらの保険を利用するのかについては条件によって違います。

2. 介護保険での訪問看護

介護保険の認定を受けている方は、介護保険を利用して訪問看護のサービスを受けることができます。この場合、医師の指示書と介護支援専門員が作成するケアプランに基づき、サービスが提供されます。ケアプランは、利用者の日常生活や健康状態を基に、どのようなサービスが必要かを詳細に計画するものです。

3. 医療保険での訪問看護

介護保険の認定を受けていない方や、特定の疾患や状態に該当する方は、医療保険を利用して訪問看護のサービスを受けることができます。具体的には以下のような方が該当します。

  • 別表7:特定の疾患や状態に該当する方。
  • 特別訪問看護指示書:医師が特別な理由で訪問看護が必要と判断した場合の指示書。(退院直後、急性増悪など)
  • 精神科訪問看護指示書:精神的な疾患を持つ方のための指示書。

4. 医師の指示書の必要性

医療保険でも介護保険でも、訪問看護サービスを利用するためには医師の指示書が必要です。これは、患者様一人ひとりの健康状態やニーズに合わせて、最適なケアを提供するためのものです。訪問看護を利用する場合は医師の指示書は必ず必要になります。

5. 料金の違い

医療保険でも介護保険でも訪問看護の内容に大きな違いはありませんが、それぞれで料金が違います。両保険とも自己負担が必要になります。

  • 医療保険:医療保険を利用する場合、一部の自己負担が必要です。具体的な金額は収入や家族構成により異なります。
  • 介護保険:介護保険を利用する場合も一部の自己負担が必要です。サービスの内容や収入によって金額が変わることがあります。

6. まとめ

訪問看護は、自宅での医療や介護のサポートを必要とする方々にとって、非常に有益なサービスです。医療保険と介護保険、どちらを利用するか、料金やケアプラン、医師の指示書の必要性など、これらの違いを正しく理解しておくことが大切です。

次回は介護保険で訪問看護を利用する場合の料金について説明します。
皆さんの健やかな生活を心から応援しています!